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広坂・21世紀美術館近くのビルに積まれた木材の正体は「変容の家」のアートだった!

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グルメというより、純粋に食べることが大好きなフードアナリスト!長年接客業にも携わり、石川県の観光情報にも詳しいホスピタリティ溢れるライターです。人気店からあまり知られていない通なお店などと、様々な所で食べ歩きもしているので、グルメ系レビューも得意!
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兼六園から広坂に来るあたりで、21世紀美術館の隣のビルの屋上を見てビックリ。

ビルの屋上から木材がはみ出しています

実はコレ、東アジア文化都市2018金沢『変容する家』という芸術イベントのアート作品なんだそうです!

なんとビルごと、川俣 正さんというアーティストの「金沢スクオッターズプロジェクト2018」という作品。

他にも、街中に突如ヘンなものがたくさん現れ出したと言います。

今回はライターめぐみが金沢の景観まで巻き込んで開催されたこのナゾのイベントを解明します!

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「東アジア文化都市2018金沢ー変容する家ー」って一体どんなイベント?

wooden-art-hirosaka-kanzawa

photo by MEGUMI (c)

「東アジア文化都市」とは、日本・中国・韓国の3ヶ国1都市ずつで開催されるイベント名です。

日本の開催都市は、昨年は京都、一昨年は奈良で、今年が金沢だそうです。

(↓2018年開催都市の、金沢・ハルビン・釜山)

Kanazawa/Harbin/Busan

img via https://culturecity-kanazawa.com

金沢でのスローガンは

 

『人、食、歴史、工芸、テクノロジー、アート』

すべてをかけ合わせて、金沢らしい驚きを東アジアへと発信しよう。

(公式HPより抜粋)

 

作品展示だけではなく、食べたり飲んだり体験をしたりと、様々な参加型イベントが予定されているんですよ。

MEGUMI

変容する家は、その中のイベントの1つです。

 

会場は 21世紀美術館の敷地内に展示されている作品は2つのみで、

他の作品達は全て、金沢市内各所に展示される「まちなか展覧会」となります。

 

便利なイベントマップはこちら。「変容する家」の楽しみ方って?

「変容する家」では22名の作家の作品が、金沢市内の24ヶ所もの会場で展示されています。

<出典:変容する家公式HP>

会場になっているのは主に、民家や古い工場、お寺などです。

このイベントの主旨としては「使われていなかったもの(家)」に焦点を当てて、

自分の家や町に、今一度思いを馳せてもらうことが狙いだそうです。

 

展示はすべて無料で見られるので、散歩がてら歩いたり、

1日でたくさん回りたい方は自転車で回るのもおすすめです♪

Bicycle for rent at Hirosaka

21世紀美術館のレンタルポート

金沢中心部には、まちのりレンタサイクルという便利な貸し自転車システムがあります。

観光名所ごとに乗り捨て可能な無人のレンタサイクルポートがあり、とても便利なんです!

(*上のマップの黄緑色の車輪のマークがサイクルポートです)

(*ただし、ご利用には事前に登録手続きが必要です)

【お問い合わせ】金沢レンタサイクルまちのり事業部窓口 TEL:0120-3190-47

 

スタンプを集めて「かわいい景品を無料で」もらおう!

どの会場でもスランプラリー台紙がもらえるので、

散歩しながらスタンプを集めて景品をもらう、という楽しみ方があります。

会場によって押してもらえる加賀友禅文様の形が違うのも、かわいいですよ♪

MEGUMI

Stamp rally card

スタンプラリーカード

「変容する家」では、全会場をコンプリートしなくてもスタンプを集めた数に応じてプレゼントがもらえます!

Prize of stamp rally

スタンプラリーの景品

■15会場以上集めると・・・

「東アジア文化都市2018金沢オリジナル手ぬぐい」が、5色から選べます。

 

■5会場以上集めると・・・

「東アジア文化都市2018金沢オリジナル缶バッジ」が8種類から選べます。

イベントの副題「KANAZAWOW!」の文字とイベントロゴの文様です。

 

スタンプはどの会場でも押せますが、プレゼントの交換所は市内3ヵ所のみです

*上のマップの〔i〕マークのスポットです。

 

「変容する家」のプレゼントをもらえる交換所

🔶総合・広坂エリアインフォメーション 21世紀美術館(金沢市広坂1-2-1)

🔶寺町・野町・泉エリア 芝生小出 旧弥生店(金沢市弥生1-2-7)

🔶石引エリア 石引の元米屋(金沢市石引2-19-21)

スタンプの押印やプレゼントの交換は、展覧会開場時間内に限ります。休場日に注意!

プレゼントはなくなり次第終了です

 

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イベント開催概要

「東アジア文化都市2018金沢ー変容する家ー」

開催期間:2018年9月15日(土)~ 11月4日(日)

毎週月曜休場(ただし、9月17日、24日、10月8日は開場)、9月18日、25日、10月9日も休場。

開催時間:10:00 ~17:00 

会場:広坂エリア、寺町・野町・泉エリア、石引エリア 

入場料: 無料

イベント公式HP:https://altering-home.com/

お問い合わせ:金沢21世紀美術館 TEL:076-220-2800

それでは表題の、広坂のビルに突如現れた木材はなに!?

ということで、私めぐみが見てきたものをお伝えします。

MEGUMI

 

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川俣正氏のアートレスなアート「金沢スクオッターズプロジェクト2018」とは?

View from the Front

ビル1F正面

川俣正さんという作家さんの、

「工事中」シリーズと呼ばれるビルの屋上に鳥の巣が張ったような妙な斬新な作品です。

ビル1棟がまるごと「金沢スクオッターズプロジェクト2018」という作品だそうで、

階段を登れば、各フロアや屋上の展示が見られます。

View from the bottom

下から見上げたようす

1Fでは、過去の川俣正氏の作品の写真がパネル展示されています。

Tdashi Kawamata

川俣正氏の過去の作品

2Fではこのビル(作品)の模型や、製作現場の打ち合わせメモなどがそのまま見られるようになっています。

3Fから上のフロアでは、木材やふすま、障子が入り組んだ展示になっています。

Like a children's secret base

子供の秘密基地を連想させるフロア

 

おすすめなのは、屋上です!

MEGUMI

rooftop

屋上

ビルの屋上から飛び出してたアレの正体がやっとわかりますし、

木片の先端も、トゲやささくれがそのままだったりと・・・生々しい!

 

足元も平坦ではないので、注意して歩いてください

クギが飛び出たりもしてるので、うかつに触らないように。

ていうか、観客にそれだけ注意喚起が必要なアート作品て・・・(^^;

View of rooftop

屋上の反対側からの眺め

向こう側に、金沢城公園の森が見えました。

(ドローンがなくても)金沢城公園の方から見下ろすと、ビルの上に鳥の巣が見えるのかもしれませんね!

ぜひ、お天気のいい日に確かめてみてください。

 

「変容する家」のおすすめ作品やアーティストは?

完全に私の個人的な意見なのですが、

まちなか展示「変容する家」の中でも面白そう!と思った作品やおすすめのアーティストをご紹介しますね。

 

🔶09 | 村上慧

ゆるキャラ?被り物?いいえ、家です。個人的に大注目の「家を背負って歩く」アーティスト!今回展示する「家」も、電車や船ではなく、徒歩で金沢まで持って(背負って)きたそうですよ。ぜひ、金沢ではちまんさんとコラボしてってほしいです。(笑)

 

🔶03 | ミヤケマイ 

まさに「3匹の子豚」に出てきそうな藁の家が、21美の庭に突如できていました。

ただの展示で終わるのでなく、その中でお茶会イベントがあったりが楽しい。

藁の家に着物って映えるんですねぇ。

Straw house / Mai Miyake

お茶会は日程限定での開催

 

🔶07 | ソン・ドン氏

既に終了しているイベントなのですが、お菓子で作った金沢を食べるイベント。

楽しそう~!!

 

🔶18 | 山本基

なんと塩で作品を描く一瞬の美を作るアーティスト。

金沢では何を描いているのか!?

He draw by Salt only / Motoi Yamamoto

img via https://www.motoi.biz/

 

川俣正氏ご本人に突撃リポート!!

実は私めぐみは偶然、作品ビル内で川俣正氏ご本人にお会いすることができました!

Tadashi Kawamata and Megumi

川俣正氏と作品模型の前で

現代美術って、見ても意味がよくわからなくないですか!?

あなたの代わりに気になった率直な疑問をぶつけてきましたよ ^^

Q めぐみ: 「なんでこの作品を作ったんですか?」

 

A川俣さん: 「なんでだかわからない

僕のは自分ひとりで作る作品じゃないから、皆でやって最終的に『こうなった』って感じです」

Made from Japanese slide door / Tadashi Kawamata

ふすまを使ったフロア

Qめぐみ: 「ふすまや障子などの材料(?)が目立ちましたが、そこはやはり金沢を意識されたんでしょうか?」

A川俣さん:「僕からこういう材料が欲しいって指示を出したことはなくて。

その土地土地で集まった廃材だけを使うんだけど、自然とその土地らしい物が集まって、それからどう使うかを考えてます。」

Made from paper door / Tadashi Kawamata

障子を使ったフロア

Qめぐみ: 「ずばり、金沢の印象はどうですか?

A川俣さん: 「いいですねぇ。昨日バーで一緒になった若いのが今日わざわざ見に来てくれたり。

思ったより情に厚い街なんだね。

 

Qめぐみ:「先生のこういう作品を街中でやると、『みっともない』『街の景観をくずす』という人と

『中に入れて楽しい』『興味深い』という人と、賛否両論のようですが・・・」

A川俣さん: 「それは見る人の自由じゃないですか。

心配しなくても、イベントが終わったら跡形もなく取り去るし」

 

Q めぐみ:「え~~~っ!苦労して作られたでしょうに、もったいないですね

A川俣さん:「いや皆が作ってくれて、僕は何もしてませんよ。壊すのは早いんだよ

とは言うものの、

川俣正氏の腕は建築現場のおニイさんのように筋肉ムキムキで、

自らも皆と力を合わせて作ったのは見ればわかりました。

 

お会いした川俣正氏は、アート作家さんの「内に篭るコミュ障」みたいなイメージ(偏見ですが)とかけ離れた、皆から慕われている頼れる現場監督みたいな方でした。

インタビューや写真撮影にも気さくに応えてくださり、スタッフさんを「皆」と呼んで、様々な職種のスタッフさんやボランティアさんに分け隔てなく接していらっしゃる姿が好感度大でした。

MEGUMI

 

最後に金沢弁でひと言

 

ふっと街を見て、前はなかったものが急に現れると、けっこうびっくりするね!

台風でビルが壊れたのかな?と、思ったりもしてんよ。

「自分の暮らし方を振り返れ」と言われれば・・・、

私は、今はとにかく家の中の断捨離したいんやよねぇ。

あっ、考えさせられとるし、イベント主催者の思うツボやね!

開催期間中にしかみられない素敵なアート作品の数々を眺めながら、新たな金沢の魅力を発見してみまっし〜☆

MEGUMI

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