松茸を凌ぐ石川県産「のとてまり」の旬や値段は?通販でも買える?
冬の石川県では近年ブランド化したばかりの「高級椎茸」が食べごろとなります。
そのお値段もお味も松茸を凌ぎ年々高騰しています。
この記事では
- のとてまりが美味しく食べられるシーズン
- のとてまりの規格
- 年代別に見るお値段の推移
- のとてまりの美味しい食べ方
- 通販でも買える?
- ブランド食材「のとてまり」が生まれた理由
を一挙にご紹介したいと思います。
松茸を超える!石川県産「のとてまり」とは?
松茸を超えると言われるそのお味は!?
肉厚で香りもいいし、焼くのはもちろん鍋にいれればアワビのような食感で、1度食べたら病みつきになる。
(のとてまり生産者の方)
食べ慣れているシイタケとはまったく異なる、弾むような歯ごたえとその直後に口の中に広がる濃厚な味。ほおの内側に吸い付くような何ともいえない食感……。
(とある記者の方)
香りとともに味も備わっている。香りだけで味はほとんどないマツタケ以上の食材。
(とある料理人)
と、思わず「ゴクリ」と喉が鳴りそうな口コミが多数見られます。
高級椎茸「のとてまり」の規格は?「のと115」とは?
2011年に初めて出荷された「のとてまり」は生産者や石川県がつくる「奥能登原木しいたけ活性化協議会」がブランド化を進めているしいたけです。
珠洲市・輪島市・穴水町・能登町の2市2町で生産されており、日本きのこセンター(鳥取市)が昭和60年代に開発した肉厚・大型の品種「菌興115」を活用・原木シイタケの品種「Noto(のと)115」として生産を始めました。
その中でも・・・
- かさの直径が8cm以上であること。
- かさの厚みは3cm以上であること。
- かさの巻き込みが1cm以上であること。
この3つをすべてクリアし、形が揃っていてほぼ球形であることと、割れなどが無いことも重要視されるという厳しい規格を満たしたものだけが「のとてまり」として認定されています。
そもそも「のと115」が原木1本から1つ採れるか採れないかという貴重な椎茸で全収穫量のうち、「のとてまり」として協議会が認定するのは45%程度と半分にも満たないそうです!
さらに2014年より『プレミアム』という最上級の格付けも始まりました。その傘の直径は10cm以上の特に大きく形がよいものとされ、「山のアワビ」や「ステーキしいたけ」とも評され、厚さ、香り、歯ごたえともに抜群のスーパー高級椎茸なんだそうな。
だれか贈ってくれないか〜!?
甘エビちゃん
「のとてまり」のシーズンはいつ?
「キノコ」といえば秋の味覚のイメージが強いかと思いますが、実は、春~初夏に旬を迎える種類も少なくはないようです。
気温が8度くらいで発生し8~20度くらいで成長するためで、「シイタケ」もその一つ。
「のとてまり」の栽培期間は毎年およそ12月~3月末。
冬にしかない厳選された生椎茸と言われています。
生産者は「子供を育てるより大変」なんだとか・・・
より美味しいものを食べる時は?目利きのコツ!
椎茸はかさが「つぼみ」のときに収穫したものを「冬茹(どんこ)」、開いているものを「香信(こうしん)」と言います。
この中間のものを「香茹(こうこ)」と言って、味、香りともにこの「香茹(こうこ)」がベストです。
逆に、かさは開ききってしまうとその味も香りも薄れていきます。
のとてまりの価格は?
あくまで、初競りのプレミアム価格ですが、年々異常で無いくらい値段が上がっています…
2012年12月の初セリでは1箱(5枚入り)16,000円
2013年は23,000円
↓
2017年は17万円!!
2018年は20万(汗)!!!!
2019年は過去最高25万円(6枚入り)
誰が買うんや〜〜〜〜〜!!?
甘エビちゃん
はい、こんな方でした ↓ ↓↓
(引用:中日新聞 / CHUNICHI Web 2019年12月21日)
落札したのは「らーめん世界」を展開する翔志(白山市)。県内の六店舗で、希望者には鶏塩らーめんとゆず塩らーめんに無料でトッピングするという。
1枚あたりおよそ4万1千600円くらいの計算になるのですが・・・
え、てか無料でトッピングって!?ドユコト!?完全赤字じゃ無いんですか〜〜!?
って感じです。冷汗
とはいえ、人は未知の世界に憧れるのです…
のとてまりを使った郷土料理は?
金沢の郷土料理でいうと
通常、鴨肉の方が「のとてまりの治部煮」や
シンプルに「ホイル焼き」にして大野のお醤油を少しかけたり、
「醤油バターソテー」や「鍋」の具にしても良いそうです 😛
「のとてまり」は通販でも買えるの?
はいッ!
近江町北形青果で購入出来ます!
ただし、タイミングによっては販売されていない事もあるので
そんな時はこちらでもチェックしてみてください。
【最後に】高級しいたけ「のとてまり」が生まれた理由
世界最高値のぶどう「ルビーロマン」を始め、ブランド食材が続々登場する石川県。石川ならではの価値がある食材が豊かになるな事は素晴らしいけれど、一般の消費者としては「もっと手頃に楽しめたらいいがんに(いいのに)〜!」
・・・と、思ったりする。
けど、高級しいたけが産まれたのにも理由があるみたいやわ。
生産地の奥能登地域2市2町は原木しいたけの産地として栄えてきた長い歴史があって、冬場の重要な産業なんやって。
でも、過疎化や高齢化に加えて乾しいたけの価格低迷から、生産量は年々減るし、産地の衰退の危険と産地再生が課題から先般、生産者、JA関係機関、市場関係者等に行政が加わり、産地再生の取組みの核となる「奥能登原木しいたけ活性化協議会」が設立されたんやと。
石川県の原木しいたけ生産量の約7割を占めるという、重要な原木しいたけ産地を守るためにも・・・
年に一度「松茸」を愉しんでいる方はぜひ「のとてまり」に乗り換えてみて、地域を応援しながら新しい味を楽しんでみるのも一つかもしれんね!
今日も読んでくれてあんやとね!バナークリックで今日のブログランキングが見られるよ~ 🙂