食中毒O157が検出された冷凍メンチカツ「肉の石川」の製造所在地はどこ?食中毒の予防法は?
昨日、食肉販売会社「肉の石川」が販売した冷凍メンチカツが原因で食中毒が起きるという報道がありました。なぜこのような事が起きてしまったのか?商品を製造していたのは委託先の工場の所在地や食中毒を防ぐ為の予防策などをご紹介します。
製造は石川!?どこで作られたのか?
腸管出血性大腸菌O157が検出された冷凍メンチカツ「肉の石川」。1歳〜79歳の男女21人もの症状が出て、うち8歳女児が重症で入院、8歳男児が入院して治療を受けているそうです。
「肉の石川」
と聞き思わず、5年前のユッケによる死者を出したあの衝撃の食中毒を思い出しまして “えっ!?石川県で製造された肉か!?“と反射的に思ってしまいました・・・
が、今回冷凍メンチを製造したのは静岡県沼津市の食品加工会社「タケフーズ」。「肉の石川」の “石川“は代表取締役の石川嘉男さんの名前からきているんですね。
販売されていた神奈川県内は18店舗、千葉県内は8店舗のイトーヨーカドーでの冷凍メンチは既に撤去されたとの事ですが既にご家庭や飲食店で購入された方は引き続き注意が必要です!
冷凍メンチからO157!? 食中毒のメカニズム
私がカナダに住んでいた頃は国の法律でお刺身用のお魚ですら殺菌の為全て一度冷凍されていたのが衝撃でしたが、今回の事件によって「冷凍」するだけでは全ての菌は殺せないのか?!という事実を目の当たりにし、さらなる衝撃を受けました。
そこでO157や食中毒の原因などを調べてみました。
表をご覧の通り、食中毒には様々な原因があることがわかりますが中でも目立つ理由が「ウィルス」と「細菌」ですね。
細菌やウィルスでよく聞くものは今回の「腸管出血性大腸菌 (O157やO111など)」、「ノロウイルス」、「サルモネラ属菌」の他にも牛や豚・犬・猫の腸内にある「カンピロバクター」、河川や土の中など自然界に広く分布する「セレウス菌」、調理する人の手の傷口などから感染する「ブドウ球菌」、人や動物・土壌等広く分布する「ウエルシュ菌」があります。
今回注目して見て行きたい「腸管出血性大腸菌 (O157やO111など)」ですが、こちらは牛や豚などの家畜の腸の中にいる病原大腸菌の一つです。毒性の強いベロ毒素を出し、腹痛や水のような下痢、出血性の下痢を引き起こします。腸管出血性大腸菌は食肉などに付着し、肉を生で食べたり、加熱不十分な肉を食べたりすることによって食中毒を発症します。乳幼児や高齢者などは重症化し、死に至る場合もあります。
つまり冷凍メンチカツの「豚肉」からの感染と思われます。販売元の肉の石川さんも今回の食中毒の原因は”消費者の加熱が不十分だったことによる”と考えておられるよう。しかし製品は明らかに未加熱(冷凍)の製品で、消費者も油で揚げてから食べたはずなのにこのようなことが起きてしまったのはなぜでしょうか?
食中毒を予防する方法は?
細菌の多くは高温多湿な環境で増殖が活発になりますが、10℃以下では増殖がゆっくりとなりマイナス15℃以下では増殖が停止します。しかし、あくまで「停止」するだけなので冷蔵庫に入れても細菌はゆっくりと増殖しますし「O157」などの場合は、7~8℃ぐらいから増殖し始め、35~40℃で最も増殖が活発になります。
ほとんどの細菌やウイルスは加熱によって死滅すると言われており、肉や魚はもちろん、野菜なども加熱して食べれば安全なはずです。
特に肉料理は中心部まで75℃で1分以上よく加熱することが大事なことはご存知の方も多いはずです。
ここで冷凍食品の調理法で見落としがちなのが・・・
「解凍してから調理しないこと」
「冷凍食品」は解凍せずにすぐに高熱の油で揚げると表面は調理したように見えても、中心部分は以外と火が通っていない事が多いのです!
今回O157が検出された原因はまだ調査中ですが、以前私の家でも冷凍ハンバーグを調理した際に、お肉を食べてから中に火がしっかりと通っていなかった事があるので「タケフーズ」は安全な製品を提供すべきなのは勿論ですが、家庭の調理法によっては予防が出来た事では無いのか?と思いました。
おわりに・・・
勿論、家庭で調理する場合はふきんやまな板、包丁などの調理器具にも、細菌やウイルスが付着しますので、特に肉や魚、卵などを使った後の調理器具は、洗剤でよく洗ってから、熱湯をかけて殺菌するなど、台所を清潔に保つ事も大切です。
しかし以外と「冷凍食品」の正しい調理法を実践されていないご家庭は多いのでは?と思いました。
冷凍食品は解凍してからしっかりと中心部まで火が通るように調理して食中毒を予防しましょう!
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